PaintShop Photo Pro X3 プリクラ風写真をつくろう!
服の柄や色を変えてコーディネートを楽しもう
無地の服に柄を入れたり、服の一部分の色を変えたりして、いろいろなアレンジを楽しんでみませんか?
衣服は着用すると、しわやフリルなどの陰影が生じます。そこで、Paint Shop Photo Pro X3でその衣服の陰影を利用してストライプ柄を立体的な変形させて、自然な衣服の柄にみえるように加工します。
今回ご紹介するのは、簡単に写真の明るさ調整をして、切り抜き、背景にぼかし効果を加え、手描きの絵と人物を重ね合わせて、仕上げにかわいい無地のブラウスにカラフルなストライプの柄を加えて、スカートの色を髪のリボンの色に合わせてピンク色に変更します。
- 1. 服を選択する
- 2. 選択範囲を保存する
- 4. ストライプのパターンで塗りつぶす
- 5. ストライプをブラウスに合わせて変形する
- 6. ブラウスの部分だけパターンを表示させる
- 7. スカートの色を変える
1. 服を選択する
下図は、着せ替えする女の子の写真をPaintShop Photo Pro X3のフルエディターで開いています。
この画像は「レイヤー」パレットを確認するとわかるように、赤い背景の「背景」レイヤーと、女の子だけを切り抜いて貼り付けた「女の子」レイヤーが重なっています。
「レイヤー」パレットは、「表示」メニュー→「パレット」→「レイヤー」を選んで開きます。
手持ちの写真を使うときは、あらかじめ人物を選択して切り取り、背景用の写真などに「編集」メニュー→「新しいレイヤーとして貼り付け」で人物だけのレイヤーを作っておきます。
この女の子のブラウスやスカートを選択して、柄を加えて合わせたり、色を変えたりしていきます。
まず、女の子のブラウスを選択して選択範囲を保存しておきます。
1.「女の子」レイヤーを選択した状態で、「自動選択」ツールを選びます。ここではツールオプションで「スマートエッジ」を選び、ブラウスの輪郭に沿ってクリックして選択範囲を作ります。
ブラウスの選択範囲ができあがったところです。
選択するツールには、境界線を滑らかに選択する「アンチエイリアス」が有効になっていますが、ツールオプションの「境界をぼかす」を「1」に設定すると、輪郭がより滑らかになります。
きれいに選択できなかった部分は、ツールオプションで「フリーハンド」や「フリーフォーム」に切り替えて、選択範囲がはみ出した部分は「Ctrl」キーを押しながらドラッグして囲み、選択範囲を削除します。選択範囲が足りなかった部分は「Shift」キーを押しながらドラッグして選択範囲に追加します。
2. 選択範囲を保存する
服の選択範囲を保存しておきます。
1.「選択範囲」メニュー→「選択範囲のロード/保存」→「アルファチャネルに保存」を選びます。
2.ダイアログの「保存」をクリックします。
3.「選択範囲」メニュー→「選択の解除」を選びます。
3. 人物の画像をテクスチャとして保存する
柄を描く前に、現在の画像をテクスチャとして保存しておきます。作成したテクスチャは、あとでストライプ柄を変形するときに必要です。
保存先も重要ですので、必ず指定したフォルダに保存します。
1.「ファイル」メニュー→「名前を付けて保存」を選びます。
2.保存する場所を指定します。マイドキュメントにある「My PSP Files」を開き、「テクスチャ」フォルダを指定します。
ファイルの種類は「BMP Windows」を選び、任意のファイル名を付けて保存します。
ダイアログで「はい」をクリックします。これでこの画像がテクスチャとして保存されています。
4. ストライプのパターンで塗りつぶす
柄を描くためのレイヤーを作り、そこにストライプ柄で一気に塗りつぶします。
「レイヤー」メニュー→「新しいラスターレイヤー」を選びます。
ダイアログの「名前」を「服パターン」に変更して、「OK」をクリックします。
1.「マテリアル」パレットの「前景色」をクリックします。
※「マテリアル」パレットが表示されていない場合は、「表示」メニュー→「パレット」→「マテリアル」を選んで開きます。
2.「パターン」タブを開きます。
3.パターンを表示している枠をクリックします。
4.一覧から、ここでは「ストライプ01」を選びます。
5.「スケール」を「30」に設定して、「テクスチャ」を無効にして、「OK」をクリックします。
6.「塗りつぶし」ツールを選び、画像をクリックすると、ストライプ柄で塗りつぶされます。
5. ストライプをブラウスに合わせて変形する
塗りつぶしたストライプのパターンを、ブラウスの陰影に合わせてゆがませます。
1.「効果」メニュー→「ゆがみ効果」→「置き換えマップ」を選びます。
「置き換えマップ」のテクスチャが表示されている枠をクリックすると開く一覧から、先ほど保存した女の子の画像を探し、クリックします。
ここでは「ぼかし」を「20」、「強さ」を「15」、「回転」を「5」にそれぞれ設定して「OK」をクリックします。
女の子の陰影にあわせてストライプが変形しました。
6. ブラウスの部分だけパターンを表示させる
先ほど選択して保存しておいた選択範囲を読み込んで、ブラウスの範囲だけストライプ柄を表示させます。
1.「選択範囲」メニュー→「選択範囲のロード/保存」→「アルファチャネルからロード」を選びます。
2.ダイアログで「ロード」をクリックします。
ブラウスの選択範囲が読み込まれました。
3.「レイヤー」メニュー→「新しいマスクレイヤー」→「選択範囲を表示」を選びます。
ブラウスの部分だけストライプ柄が表示されました。
4.「選択範囲」メニュー→「選択の解除」を選びます。
5.「レイヤー」パレットの「グループ - 服パターン」レイヤーを選択します。
6.レイヤーのブレンドモードを「乗算」に変更します。するとストライプ柄と、元のブラウスの陰影が融合されて表示されます。
ストライプ柄のブラウスになりました。
7. スカートの色を変える
次に、スカートの色を変えてみましょう。
その前にスカートだけを別のレイヤーに複製しておきます。
ブラウスの選択と同様に「女の子」レイヤーを選択した状態で、選択するツールでスカートの輪郭を選択します。
複製したスカートに色の変更をしていきます。
1.「調整」メニュー→「色相と彩度」→「色相/再度/明度」を選びます。
2.ダイアログで「単色効果」にチェックを入れます。
ここではスカートを濃いピンク色に替えるので、「彩度」を「100」、「色相」を「340」に変更して、「OK」をクリックします。
スカートがピンク色になりました。
ストライプのほかにも、PaintShop Photo Pro X3に収録されているパターンを使って、次のようにアレンジをしてみました。
お手持ちの写真で衣服の柄を変えて楽しみましょう。